主人公について

西條拓巳

カオスヘッドの主人公として描かれているのは『西條拓巳』という少年で、現実的に当てはめる言葉として適切なのは『キモオタ』という言葉とでしょう。個人的にはあまり好きではないですが、正真正銘リアルでこんな人がいたら正直関わりたくないレベルの人間なので、否定できないとしておきましょう。物語は全て彼を基準にして展開していくことになり、後にニュージェネ事件の容疑者ではないかと一部から疑いをかけられてしまうこともある。そして事件と同時進行していくことで、作中に登場してくるヒロイン達と交流することで事件の裏に隠された真実と邂逅していくことになるのです。

まぁいわゆるありがちな設定といえば設定でしょう、自分は普通の一般人と認識していたけれど、実はとある秘密を抱えていましたという感じです。秘密というのは常にあることが前提でしょうが、それでもこの作品の主人公というのは何となく共感することの出来ない存在でした。常に妄想を繰り返しており、それも過剰なまでにしているので周りもその奇怪な言動から避けている存在として表現されています。ところがこの主人公、自分の過剰妄想を自身で認識できていないという困ったちゃんで、現実と空想の区別をきちんと出来ていないという認識レベルの相互問題にまで発展しているのです。そのため、だれもいない部屋に居るはずの無い、自信が気に入っている漫画作品のキャラが自分の側に当然のように存在していると認識して話しているなど、普通なら考えられない行動を取っています。それでも拓巳本人は、それが自身の妄想であるということを理解していないというのは、現実の世界でその区別が出来ないのは鬱病と呼んで良いのではないでしょうか。実際に物語に登場する彼は学校も進級できるだけの最低限の日数しか登校していない、典型的な引きこもりとして作中で表現されている。このあたりは現代社会の若者の心の闇というものを投影しているので、若干共感できてしまうのはリアリティがあるからでしょう。

事件に関係していくことになる

そんな典型的な引きこもりとして生活していた拓巳の生活が一変することになったのは先ほども話したとおり、ネット上のチャットで将軍と呼ばれる人間と話したことでニュージェネ事件の第三の事件『張り付け』現場を目撃してしまうことになる。この事件を目撃してしまったことで一気に彼の生活は変貌していき、何事も無かったかのように登校すると話したことのない上級生の女子に話しかけてきた。話し込んでいくが、やがて様子がおかしいことに気付いた拓巳が彼女から逃げようとすると、彼女は事件の容疑者ではないのかと詰問してきたのです。当然身に覚えの無い拓巳は逃げようとするのですが、その独特の尋問と強烈なまでの握力から捕まるも一旦は脱出することに成功する、しかし拓巳が次に遭遇することになるのは張り付け事件現場にいた少女が、自分のクラスに転校してくるという事態に遭遇してしまうのだった。

ここから拓巳の関わりたくないけど、自身の妹と真実を追究してみたいという思いからやがてニュージェネ事件の裏側で展開されていた陰謀が自身と深く関係していることに気付くことになるのだった。そして自分自身の存在が一体何なのかということも理解したことで、彼は絶望の淵に落とされることになるのです。

将軍との邂逅、そして覚醒

拓巳は物語が進んでいくことで、事件には将軍が関係しているということに感づいたことで調査を始める。しかしその調査の結末は衝撃的な事実だった、拓巳は本来は存在していない人間で、彼の元となった人間が生み出すことになったギガロマニアックスによって現実に具象化された人間だったと言うことだ。さらに拓巳と接触していた将軍という人間の正体、それは本物の『ニシジョウタクミ』という世界最高最強のギガロマニアックスとしての能力を持っていたのです。拓巳を行為として積極的に近づいたヒロインは、実は拓巳という具象化された存在を監視するために近づいたこと、そしてそれはニシジョウタクミ本人から頼まれたことでもあったのだ。その事実を付きつけられたことによって拓巳は自身の存在に慟哭を覚えるかのように絶望の淵に叩き込まれてしまうのだった。

そもそも将軍はどうして拓巳を生み出すことになったのかという原因は、彼が最強ギガロマニアックスというところにあった。将軍はそのことに気付かないまま能力を行使していたことで、とあるきっかけから小学校時代の担任の先生を殺害してしまう。もちろんこれも彼の能力で引き起こした結果ではあるものの、その後も自身がギガロマニアックスという能力を使用していることに気付かずにいたため、自己の崩壊を引き起こしてしまうのだった。崩壊の結果として、肉体と精神年齢がつり合わない激しい老化現象を引き起こしてしまう末路を辿ってしまうのだった。その後自身がリアルブートした世界の正常化を図るためにもう一人の自分である西條拓巳を生み出したのです。この頃から、将軍の能力を希テクノロジーが狙っていたこともあるために病院の個室を自身能力を用いて隠れ潜んでいた。拓巳には自身が引き起こしてしまった世界の修正を託すという願いを込めて生み出したことで、拓巳という一つの存在が生まれたのです。

その後拓巳は自分を支えてくれた少女を助けたいがためにギガロマニアックスとしての能力を覚醒させることに成功し、最後の戦いに挑むのであった。

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物語の終局

その後世界の混乱を更に混迷のものにしようとする希テクノロジーの首謀者によって事態はますます混乱していくことになってしまった。やがて首謀者が引き起こした大災害による影響で渋谷が崩壊するという事態になってしまい、その後拓巳とヒロイン達は何とかこの首謀者を倒すことに成功するのだった。世界がこんな形になってしまったこと、全ての元凶として生れ落ちてしまった自分がいなくなればすべてが終わる、だからこそ拓巳は自分を殺すようにとヒロインに告げる。そしてディソードを用いて、将軍が作り出した本来は存在しない妄想の産物である西條拓巳を殺す、はずだった。しかしそこから拓巳を殺すということを行うことが出来ず、そして将軍もまたそんな拓巳が生きていけるようにと自身の代わりに生きていくようにと、崩壊した渋谷を自身の最後の力を使って世界の再生を成し遂げる。しかしその効果によって、本物のニシジョウタクミという存在は世間から消えることになってしまう。そのことを認識しているのは拓巳とメインヒロイン、そして拓巳の実の妹の三人だけだった。

という具合で物語は終焉を迎えます、上記に書いた内容はゲーム本編のトゥルーエンディングストーリーをダイブはしょっている内容となっているので、詳しく知りたい方は本編をご確認ください。

その後の西條拓巳

その後拓巳は一人の人間として生活をしていくことになり、後に続くことになるシュタインズゲート、更にその続編となるロボティクスノーツにも出演するなど、健在振りを確認することができる。しかしながらいまだに引きこもりの生活から抜け出せていないようで、相変わらずの生活を続けているような描写が多いものの、世界を揺るがす事件を引き起こし続けている300人委員会に抵抗する勢力の一人として活動しているという。

拓巳の能力

ここまでが本編の内容となっており、その後の後日談などの詳しいものはゲームをプレイしてみると良いでしょう。ここでは軽く話題に触れているだけにとどめておきます。さて、ここまで話しましたが、結局拓巳も将軍から作られた存在ということもあって、彼のギガロマニアックスという能力そのものは将軍から引っ張ってきているということがほとんどとなっており、将軍から力の影響を受けていなければ拓巳本人にも力というものはほとんど皆無というレベルとなっているといいます。最強のギガロマニアックスが生み出した将軍でも、その自分を投影した存在として作り出した存在にはそこまで力を与える事はなかったということになる。

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